2008年6月14日土曜日

NO! G8 三里塚ライヴ2008「Return of GENYASAI」への連帯アピール

2008年7月、北海道洞爺湖で主要8か国首脳会議(いわゆるG8サミット)が開催される。G8は公式の国際会議ではなく、非公式に開催される、法的根拠のない強国だけの共同謀議に他ならない。このような共同謀議に日本政府が参加することは、既に健全に運営されているとは言い難い民主主義をさらに荒廃させるものである。小泉政権が2004年のサミット合意に基づいて国内での民主的な手続きを経ずに自衛隊をイラク侵略のための多国籍軍に参加させる決定を行なったことは記憶に新しいことだ。このような暴虐をこれ以上繰り返させてはならない。

かつて日本政府は成田空港の建設に際し、非民主的かつ暴力的な手段によって用地収容を行なった。三里塚闘争はそれに抗議する運動として日本の社会運動史に輝かしい名を残し、現在もなお闘いが続けられている。三里塚の闘いの歴史を学んで私たちが得ることのできる教訓は、国家権力が民主的な過程を経ずに勝手に人々の生活を左右するような決定をしてはならないということだ。G8への日本政府の参加はそうした教訓を真っ向から裏切るものである。

G8は新自由主義を推進する国家の集合体である。新自由主義国家は国民の生活の安定のための社会保障政策と経済の安定のための市場介入政策を縮小する。必然的に不安定になる社会に対して、新自由主義国家は国内においては警察権力を拡大させ、国際的には軍事力による安全保障を強化する。その意味で野宿者のテントの強制排除やフーリガン条項を適用した出入国管理の強化、そして「反テロ戦争」のプロパガンダは同一の問題系にある。その結果、われわれの生活は労働・教育・娯楽・社会保障など全てが商品化され、さらなる絶対的および相対的剰余価値の創出と相対的過剰人口の析出がなされる。労働者は物価の上昇と人頭税に苦しめられながら、劣悪な労働環境の中でうつ病などの精神疾患に罹患し、デモをしたりビラを撒くことすら規制・弾圧され、言論は封殺され、水平暴力にさらされることになるだろう。そこに私たちの求める幸福はない。

われわれはG8という寡頭政治を拒否する。
われわれはG8のもたらす新自由主義を拒否する。
われわれの目指すものは本来の意味での民主主義であり、表現の自由に依拠した自由の表現である。
そのためにわれわれはNO! G8 三里塚ライヴ2008「Return of GENYASAI」への賛同と連帯をここに表明する。共に闘かわん。

 Radical Tea Party(革新的茶会党)
 京都を中心に活動する無産者階級音楽集団。
 イナリ(Vo.) イチカワ(Gu.) ちまなこ(Ts.) オクムラ(Pi.) ヨシダ(Ba.) ミホヤ(Dr.)

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